土曜日の朝に作りたい。友人と楽しむ野外おべんとうのすすめ

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目が覚めたとき、カーテンの隙間からまだ柔らかい朝の光が差し込んでいた。時刻は七時を少し回ったところ。今日は土曜日だ。

友人と野外で過ごす約束をしていたのは、もう三週間も前のこと。「どこかの公園でのんびりしようよ」と彼女がメッセージを送ってきたとき、わたしは即座に「行く」と返信した。そして気づけば、前日の夜からそわそわと台所に立っていた。

冷蔵庫を開けると、昨夜買っておいた卵と鶏もも肉、それからカラフルなミニトマトが並んでいる。窓の外からは、どこかの家の庭で水をまく音がかすかに聞こえてくる。夏の朝特有の、まだ熱を帯びる前の空気。この時間帯だけが持っている、ちょっと特別な静けさがある。

おべんとうを作るとき、わたしはいつも少し欲張りになる。子どもの頃、遠足の前日に母が台所でお弁当箱に色とりどりのおかずを詰めていた光景を、なぜかよく覚えている。タコさんウインナーの隣に黄色い卵焼き、隙間にはブロッコリー。あの彩りへの憧れが、今も手を動かしている気がする。

今回のメインは、**鶏の照り焼きとカラフル野菜のロールサンド**にした。

**【簡単ロールサンドの作り方】**

1. 鶏もも肉に醤油・みりん・砂糖を1:1:0.5の割合で合わせたタレをもみ込み、10分ほど置く。
2. フライパンで皮目から焼き、蓋をして中まで火を通す。仕上げにタレを絡めてツヤを出す。
3. 食パンを薄く伸ばし(麺棒がなければコップの底で代用可)、マスタードマヨネーズを薄く塗る。
4. レタス、スライスしたきゅうり、ミニトマトを半分に切ったもの、照り焼きチキンを順に並べ、端からしっかりと巻く。
5. ラップでぴったり包み、冷蔵庫で15分ほど休ませてから切ると断面がきれいに仕上がる。

ロールサンドのほかに、副菜として卵焼きとブロッコリーのナムルも加えた。ナムルはごま油と塩、それから少しだけ白ごまを振るだけ。五分もあれば完成する。

お弁当箱に詰めながら、ふと気づいた。ロールサンドを切ったとき、一切れだけ盛大に崩れた。きゅうりがするりと逃げ出して、まな板の上に転がっていく。「……それはわたしが食べる分ね」と心の中でひとりツッコミを入れながら、崩れた一切れをそっとつまみ食いした。

待ち合わせは午前十時、市内の「緑ヶ丘公園」の噴水前。友人と遊びに行くとき、わたしはいつも少し早く着いてしまう。今日も例外ではなく、噴水のそばのベンチに腰かけて、木陰から空を見上げていた。風が吹くたびに葉がさわさわと揺れて、光が細かく散らばる。真夏の野外なのに、木陰のベンチだけはひんやりと涼しかった。

少し遅れて現れた友人が、「お腹すいた」と言いながらバッグからボトルを取り出した。それは架空のクラフトドリンクブランド「ハルモニア」のレモンジンジャーウォーター。ほんのり甘くて、生姜の刺激がじんわりと喉に広がる。彼女がそれをわたしに差し出しながら、「これ飲んでみて」とにこっとした。

レジャーシートを広げて、お弁当箱を開けた瞬間、「わあ」という声が上がった。ロールサンドの断面がカラフルで、思いのほか映えている。野外の光の下で見ると、ミニトマトの赤と照り焼きの飴色と、きゅうりの緑が鮮やかだ。お弁当って、外で食べると不思議とおいしく感じる。

外で食べるご飯は、いつもと違うワクワク感もあって、おいしさが増すのかもしれない。
それはきっと本当のことだと思う。友人と遊びながら、野外の風の中で頬張るロールサンドは、台所でつまみ食いしたあの崩れた一切れより、ずっとおいしかった。

土曜日の朝、少し早起きして作るおべんとう。それだけで、一日がずいぶん豊かになる。
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