**日曜日の野外おべんとう|家族と過ごす青空ランチの作り方**

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日曜日の朝は、なんとなく時間の流れが違う。平日の目覚ましが鳴らない代わりに、カーテンの隙間から差し込む光がやわらかく、台所に立つ自分の気持ちも少しだけ軽い。そんな朝に、お弁当箱を引っ張り出す。今日は家族みんなで、近所の「葉山緑地公園」へ出かける予定だ。

お弁当を作り始めたのは、8時を少し過ぎた頃だった。冷蔵庫を開けると、昨夜の残りの鶏のから揚げが三つ。ブロッコリー、プチトマト、卵。それだけで、なんとなく形になる気がした。フライパンに油を引いて卵を割り入れると、じゅわっという音と一緒に、バターの香りがふわりと台所に広がった。この香りを嗅ぐと、子どもの頃に母が作ってくれた卵焼きを思い出す。甘くて、少し不格好で、でも弁当箱を開けるたびに真っ先に食べていた、あの卵焼き。

卵焼きは、意外と奥が深い。今日は砂糖を少し多めにして、だし巻きではなく甘めに仕上げることにした。子どもたちが好きだから。ただ、巻くタイミングを一瞬迷ったせいで、端がほんの少しはみ出してしまった。まあいい、どうせ食べたら同じだ、と心の中でそっとつぶやいて、そのままお弁当箱に詰めた。

メインのから揚げは前日の残りだけれど、少しレンジで温め直してから詰めると、油が戻ってちゃんとした顔になる。ブロッコリーは塩茹でして、隙間を埋めるように置く。プチトマトは赤と黄色を交互に並べると、急に彩りが出る。この「彩りで誤魔化す」技術は、主婦歴十年の地味な積み上げだと思っている。

おにぎりは、ラップで握った。海苔は別に持っていって、食べる直前に巻くスタイルにした。野外で食べるとき、海苔がしっとりしてしまうのが嫌で、数年前から変えたやり方だ。具は、梅干しとツナマヨの二種類。子どもたちは必ずツナマヨを先に食べる。それはもう、毎回そう。

飲み物は「ハルカゼブレンド」という名前のほうじ茶の水出しを前日から仕込んでいた。スーパーで見つけた地元の茶葉ブランドで、香りがやさしくて、外で飲むと特においしい。水筒に入れて、保冷バッグに滑り込ませる。

公園に着いたのは10時半を過ぎた頃。五月の日曜日の芝生は、まだ青くて柔らかかった。レジャーシートを広げると、子どもたちはすぐに走り出す。夫は木陰にシートの端を固定しながら、「風あるな」とだけ言った。その横顔が、少しだけ眠そうで、昨夜遅くまで仕事をしていたのだと思い出した。

お弁当を開けたのは、11時を過ぎてから。子どもたちが戻ってきて、シートの上に四人で座ると、急に狭くなる。長男がおにぎりを一口かじって「うまい」と言った。それだけで、なんか報われる気がした。

家族で食べる野外のおべんとうは、特別なものを作らなくていい。前日の残りでいい。不格好な卵焼きでいい。大事なのは、その場所と、その空気と、一緒にいる人だと思う。青空の下でお弁当箱を広げる、それだけで日曜日はちゃんと特別になる。

**【簡単!野外おべんとうの作り方メモ】**

**①甘い卵焼き(2人分)**
卵2個・砂糖小さじ1・塩少々・だし少量を混ぜ、油を引いたフライパンで3回に分けて巻く。

**②塩茹でブロッコリー**
小房に切り、塩を入れたお湯で2分茹でて水気を切るだけ。

**③ラップおにぎり(海苔別添え)**
温かいご飯を少し冷ましてからラップで握る。海苔は小袋に分けて持参し、食べる直前に巻くと食感がキープできる。

**④ほうじ茶水出し**
茶葉をティーバッグに入れ、前夜から水に浸しておくだけ。翌朝には香りのよいお茶が完成する。
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