土曜日に友人と野外へ!持っていきたいおべんとうレシピと過ごし方のすすめ

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目が覚めたとき、カーテンの隙間から差し込む光がいつもより白くて、ああ、今日は土曜日だと思った。平日とは違う、少しゆるんだ空気。アラームではなく、遠くで鳴く鳥の声で起きた朝というのは、それだけで気分がちがう。

友人と野外で過ごす約束をしていた。「どこか緑のあるところがいい」と前の週にメッセージが届いて、そのまま近くの蓮見川緑地公園に落ち着いた。特別な場所じゃなくていい。ただ、空が広くて、風が通って、草の匂いがするところであれば、それで十分だった。

問題は、お昼ごはんをどうするかだ。「おべんとう持ってきてよ」と友人が言ったのは、半分冗談だったと思う。でも私はわりと本気で受け取って、前夜から台所に立っていた。

作ったのは、鶏の照り焼きをメインにした彩りおべんとう。ごはんは梅干しをひとつのせた白米。副菜にはブロッコリーのナムル、卵焼き、プチトマト。それから、ちょっとした気まぐれで、スナップエンドウをさっと塩ゆでしたものも加えた。緑と赤と黄色が並ぶと、なんだか絵みたいになって、詰めながら少し得意な気持ちになる。子どものころ、母がお弁当箱のふたを開けるたびに「きれいでしょ」と言っていたのを、ふと思い出した。あのころはそんなに気にしていなかったけれど、今になってその気持ちがわかる。

**【鶏の照り焼き弁当・簡単な作り方】**

鶏もも肉を一口大に切り、フライパンで皮目から焼く。焼き色がついたら醤油・みりん・砂糖を各大さじ1の割合で合わせたタレを加え、照りが出るまで絡める。これだけ。難しいことは何もない。卵焼きは、卵2個に砂糖小さじ1と醤油少々を混ぜて、巻くだけ。ブロッコリーのナムルは、塩ゆでしたものにごま油・塩・白ごまをあえれば完成する。全部合わせても20分かからない。

公園に着いたのは午前11時ごろだった。5月の空は高くて、薄い雲がゆっくり動いていた。レジャーシートを広げると、草の上に座った瞬間に土と緑の混ざった匂いがふわっと来て、ああ、外だ、と思う。風は少し冷たくて、でも日差しはちゃんと温かくて、その両方が同時に肌に触れる感じが心地よかった。

友人と遊びながら話していると、時間の流れが変わる。平日の会話とは違う。仕事の話もするけれど、途中でどこかに消えていって、気づいたら子どものころに行った海の話をしていたりする。

お弁当箱を開けたとき、友人が「ちゃんと作ってきたんだ」と少し驚いた顔をした。そのリアクションが嬉しかった。照り焼きをひとつ食べて「おいしい」と言いながら、ペットボトルの緑茶をぐっと飲んで、それからまた空を見上げていた。私はそのとき、なんとなく自分もお茶を飲もうとして、ポーチの中を探ったのだが、持ってきたつもりの水筒がどうやら家のテーブルの上に忘れてきたらしかった。結局、友人のペットボトルを半分わけてもらうことになり、「準備万端って言ってなかった?」とやんわり突っ込まれた。まあ、そういう日もある。

野外でのおべんとうは、食べるものだけじゃなくて、場所と時間と一緒に味がする。同じ鶏の照り焼きでも、蛍光灯の下で食べるのとは何かが違う。風が少し揺らしたレジャーシートの端、遠くで子どもが走る声、草の上に落ちる光のかたち。そういうものが全部まとまって、はじめてひとつの食事になる気がする。

土曜日の午後、友人と遊びながら気づいたことがある。おべんとうを持って出かけることは、誰かのために少し手をかけることで、それはそのまま「今日という日を大切にしたい」という気持ちの表れなのかもしれない。大げさに言えば、そういうことだ。難しくなくていい。彩りがあって、温かい気持ちで詰めたものであれば、それで十分。次の土曜日も、また作ろうと思っている。
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