火曜日の朝、会社へ持っていく「がんばるぞおべんとう」のすすめ

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火曜日というのは、不思議な曜日だ。月曜日の緊張感はすでに溶けているのに、週の折り返しにはまだ届かない。なんとなく気持ちが中ぶらりんになって、会社に向かう足取りが少しだけ重くなる。そんな朝に、かばんの中にお弁当が入っているだけで、不思議と背筋が伸びる気がする。

私が初めてお弁当を作ったのは、小学校三年生のときだった。遠足の前夜、母が忙しそうにしていたのを見かねて「自分で作る」と宣言したはいいが、卵焼きを巻こうとしたらぐずぐずに崩れて、最終的にスクランブルエッグになった。それでも蓋を開けたとき、自分で作ったものが箱に収まっているという事実が、妙にうれしかった。あの感覚は、大人になった今も変わっていない。

会社の昼休み、自分のデスクで蓋を開ける瞬間。ふわりと立ちのぼる白米の湯気と、だし醤油の香り。それだけで、午後の仕事への覚悟みたいなものが静かに戻ってくる。

今回おすすめしたいのは、「がんばるぞおべんとう」と私が勝手に名付けた、火曜日のためのお弁当だ。ポイントはシンプルで、品数を絞ること。三品あれば十分。むしろ詰め込みすぎないほうが、見た目も気持ちも軽くなる。

メインは鶏もも肉のしょうゆ麹漬け焼き。前日の夜、鶏肉を「ハルノヤ」の白麹ペーストと醤油、みりんを合わせたタレに漬けておくだけでいい。翌朝、フライパンで皮目からじっくり焼けば、皮はパリッと中はしっとり。香ばしい匂いが台所に広がって、眠かった頭が少しずつ覚醒していく。焼き時間は中火で片面四分、裏返して三分。シンプルだけれど、これが本当においしい。

副菜はほうれん草のごま和えと、甘めの卵焼き。ほうれん草はさっと塩ゆでして水気を絞り、白ごまとめんつゆで和えるだけ。卵焼きは卵二個に砂糖小さじ一と醤油少々。甘すぎず、しょっぱすぎず、ちょうど真ん中くらいの味に仕上げるのがコツだ。ちなみに私はいまだに卵焼きをきれいに巻けない。毎回「今日こそは」と思いながら、だいたい最後の一巻きで形が崩れる。まあ、味は同じだと自分に言い聞かせている。

白米は前日に炊いておいて、冷めたものをそのまま詰める。温かいまま詰めると蒸気で傷みやすいので、必ず冷ましてから。梅干しをひとつ真ん中に置くと、防腐効果もあるし、見た目にも気持ちがいい。

お弁当箱は、できれば木製か竹製のものがおすすめだ。プラスチックに比べて余分な水分を吸ってくれるから、ご飯がべたつきにくい。私は三年前から曲げわっぱを使っているが、蓋を開けるたびにほんのり木の香りがして、それだけで少し贅沢な気持ちになれる。

火曜日の昼、窓から差し込む春の日差しが斜めになってデスクの端を照らしているような時間帯に、このお弁当を広げてほしい。鶏肉を一口食べて、ほうれん草を箸でつまんで、卵焼きをかじる。それだけのことなのに、「ああ、今日も昼まで来られた」という小さな達成感が、じわりと広がる。

お弁当は、誰かに見せるためのものでも、SNSに上げるためのものでもない。自分が午後を乗り越えるための、静かな燃料だと思っている。作るのに時間がかかりすぎると続かないから、慣れてくれば朝十五分もあれば十分だ。前日の夜に漬け込みさえしておけば、翌朝は焼いて詰めるだけ。そのリズムが体に馴染んでくると、火曜日の朝がちょっとだけ楽しみになってくる。

がんばるぞ、と思う日に限って、お弁当を持っていくといい。かばんの重さが、背中を少しだけ押してくれるから。
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