
月曜日をどうにか乗り越えた翌朝、目覚まし時計が6時15分を告げる。まだ暗さの残る台所に立って、ぼんやりとした頭のまま冷蔵庫を開ける。火曜日の朝というのは、なんとも中途半端な時間の上に立っているような気がする。週の始まりでもなく、折り返しでもない。ただ、会社へ向かう自分を奮い立たせるために、今日こそちゃんとしたおべんとうを作ろうと思った。
冷蔵庫の中には、昨夜の残りの鶏もも肉と、半分使いかけのブロッコリー、それから卵が3個。これだけあれば十分だ。フライパンに油をひいて火をつけると、じわじわとした熱が手のひらに伝わってくる。醤油とみりんをあわせたたれが焦げ始めるあの甘い香りが台所に広がった瞬間、なんだか少しだけ目が覚めた気がした。
作るのは、鶏もも肉の照り焼き。シンプルだけど、これがいちばん会社での昼ごはんに合う。鶏肉に塩こしょうをふって片栗粉を薄くまぶし、中火のフライパンで皮目からじっくり焼く。焼き色がついたら裏返して、醤油・みりん・砂糖を2:2:1の割合で合わせたたれを回しかける。蓋をして2分蒸らせば、それだけで完成だ。難しいことは何もない。
副菜は、ブロッコリーの塩ゆでとだし巻き卵。ブロッコリーは小房に分けて熱湯で2分、ざるにあけて粗熱を取る。だし巻き卵は卵2個に白だしを少々、砂糖ひとつまみ。これを巻くのが毎回うまくいかないのだが、今朝もやはり端がぐずっと崩れた。心の中で「また失敗した」とつぶやきながらも、まあいっか、と弁当箱の隅に押し込む。形が多少崩れても、味は変わらないのだから。
おべんとう箱は、以前から愛用している「ハコノワ」というブランドの杉材のもの。蓋を閉じるとき、木のやわらかい香りがふわっと漂う。これが好きで、もう3年使い続けている。子どもの頃、母が毎朝作ってくれた弁当も確かこんな木の匂いがした。アルミのお弁当箱だったはずなのに、記憶の中では不思議とあたたかい木の質感として残っている。人の記憶というのはどこかいい加減だ。
詰め方にも少しだけこだわっている。白いごはんをふんわりよそって、照り焼き鶏を斜めに立てかけ、ブロッコリーの緑をその隣に添える。だし巻き卵は崩れた部分が見えないよう、ごはんの端に寄せてそっと置く。仕上げに白ごまをひとふりすると、急に「ちゃんとしたお弁当」に見えてくるから不思議だ。
火曜日に会社へ持っていくおべんとうには、どこかひそかな意味がある気がする。月曜日の疲れをひきずりながらも、今週もがんばるぞ、という小さな意志表示。誰かに見せるわけでもなく、SNSに載せるわけでもない。ただ、昼の12時になって蓋を開けたとき、あの照り焼きの甘い香りが漂ってくれれば、それだけで午後の仕事をもう少し乗り越えられる気がする。
手間をかけすぎず、でも手を抜きすぎない。そのちょうどいい場所に、火曜日のおべんとうはある。今日も、弁当袋をカバンにしまって、玄関を出た。5月の朝の空気は少しひんやりしていて、遠くから鳥の声が聞こえた。
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**【簡単レシピまとめ】火曜日の照り焼き鶏弁当**
**材料(1人分)**
– 鶏もも肉 1枚
– 醤油・みりん 各大さじ2
– 砂糖 大さじ1
– 片栗粉 少々
– 卵 2個、白だし 小さじ1、砂糖 少々
– ブロッコリー 適量
**作り方**
1. 鶏もも肉に塩こしょう・片栗粉をまぶし、皮目から中火で焼く
2. 焼き色がついたら裏返し、合わせたたれを加えて蓋をして2分蒸らす
3. 卵・白だし・砂糖を混ぜ、卵焼き器で巻く(崩れても気にしない)
4. ブロッコリーは熱湯で2分ゆでて水気を切る
5. 弁当箱に詰めて、白ごまをひとふりして完成
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