日曜日の野外おべんとう、家族と広げるとびきりの一日

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空が高くなったと気づいたのは、子どもがリビングを走り回り始めた朝のことだった。10月の末、日曜日の朝7時ちょうど。カーテンの隙間からするりと入り込む光が、フローリングの上に細長い四角形を描いていた。その光の色がやわらかく金色に近くて、ああ、今日は外に出なければもったいない、と思った。

夫が「どこか行く?」と聞きながら、コーヒーの入ったマグカップをこちらに差し出した。受け取った瞬間、陶器の温かさが手のひらにじんわり広がって、それだけで少し気持ちが決まった気がした。公園でお弁当を食べよう。家族みんなで、野外で。

お弁当を作ると決めると、台所が急に戦場になる。冷蔵庫を開けながら、小学3年生の娘が「からあげがいい」と言い、夫は「卵焼きもね」とさりげなく追加してくる。息子はすでにリュックを背負って玄関に立っていた。まだ9時にもなっていないのに。

今回作ったのは、我が家の定番「秋の野外おべんとう」だ。メニューはこんな感じ。

**【簡単!秋の野外おべんとうレシピ】**
– **鶏のはちみつ醤油からあげ**:鶏もも肉を一口大に切り、醤油・みりん・はちみつ・おろしにんにく・おろし生姜を合わせたタレに15分漬けて揚げるだけ。衣に片栗粉を使うとカリッと仕上がる。冷めても柔らかいのがポイント。
– **だし巻き卵**:卵3個に白だし小さじ1、砂糖少々を混ぜて、フライパンで巻くだけ。甘さ控えめにすると子どもも大人も食べやすい。
– **さつまいものレモン煮**:さつまいもを輪切りにして、砂糖・水・レモン汁で煮るだけ。秋らしい色合いが弁当箱を華やかにしてくれる。
– **ブロッコリーの塩バター炒め**:ゆでたブロッコリーをバターと塩で炒めるだけ。緑の彩りが弁当全体を引き締める。
– **ごはんは梅とごまのおにぎり**:シンプルだけど外で食べると格別においしい。

からあげを揚げているとき、台所に香ばしい匂いが広がった。にんにくと醤油が熱されて混ざり合う、あの食欲をそそる香り。子どもの頃、祖母の台所でよく嗅いだ匂いと同じだと気づいて、少し胸が温かくなった。あの頃は、揚げ物の音だけでお腹が鳴ったものだ。

弁当箱は、最近お気に入りの「ツグミ工房」のウッドフレームランチボックスを使った。木の縁がナチュラルで、外で広げると様になる。ただ、蓋を閉めるときにパチンとはまらず、ラップで補強するというひと手間が発生した。完璧なおしゃれ弁当のはずが、ラップぐるぐる巻きで出発するあたりが、我が家らしいといえば我が家らしい。

公園に着いたのは11時を少し過ぎた頃。近所の「みどり野公園」は、この時季になると銀杏が黄色く色づいて、風が吹くたびに葉が舞う。シートを広げると、枯れ葉がひとひら、ふわりと弁当箱の上に落ちてきた。娘がそれを拾って「プレゼントだ」と言った。

家族で外に出て、シートの上でお弁当を広げる。それだけのことなのに、なぜかいつもより料理がおいしく感じる。からあげを頬張る息子の顔が満足そうで、夫は無言でおにぎりを二個目に手を伸ばしていた。風が少し冷たくて、でもその冷たさがちょうどよくて、日曜日の午前中がゆっくりと過ぎていった。

特別な場所に行かなくても、家族と野外でお弁当を食べるだけで、その日が「いい日曜日だった」になる。そういうことを、毎年この季節になると思い出す。来週もまた、作ろうかな。
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