日曜日の野外おべんとう|家族で囲む、五月の青空ランチ

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五月の日曜日の朝は、少しだけ特別な匂いがする。

カーテンの隙間から差し込む光が、まだ眠たそうな部屋の床に細長い筋を描いていた。台所に立つと、ひんやりした空気の中にかすかな土の香りが混じっていた。窓を開けると、外はすでに初夏の気配をまとっていて、隣の家の藤の花がちょうど満開になっていた。こういう朝は、どこかへ出かけたくなる。

「今日、野外でお昼食べようか」と声をかけたら、子どもたちは秒で靴を探し始めた。まだ朝ごはんも食べていないのに。

そうして始まったのが、わが家の「日曜日おべんとう計画」だ。行き先は近所の緑地公園。家から自転車で十五分ほどの、木立に囲まれた静かな場所で、地元では「コモレビ広場」と呼んでいる(正式名称は別にあるのだけれど、誰もそちらでは呼ばない)。

おべんとうの中身は、できるだけシンプルにすることにしている。特別な材料は要らない。冷蔵庫にあるもので十分だ。この日のメニューは、鶏の唐揚げ、卵焼き、ブロッコリーのごま和え、そして梅干しおにぎり。唐揚げは前夜の夕食の残りを活用した。醤油・みりん・にんにく・生姜で下味をつけて片栗粉をまぶし、揚げるだけ。冷めても柔らかく仕上がるように、二度揚げが我が家のコツだ。卵焼きは、だし汁と砂糖少々を加えて甘めに焼くと、子どもたちがよく食べてくれる。ブロッコリーは電子レンジで二分加熱してから、白ごまとごま油、塩少々で和えるだけ。所要時間は全部合わせて三十分もかからない。

おにぎりを握りながら、ふと子どもの頃のことを思い出した。母が遠足の前夜に台所でおにぎりを作っていた光景。あの頃の台所はいつも少し蒸気で曇っていて、海苔の香りがした。自分もいつのまにか同じことをしている。

さて、出発前にひとつだけ失敗があった。おべんとうを風呂敷に包んで、さあ行こうと玄関を出たところで、「あ、箸を忘れた」と気がついた。取りに戻ったら今度は水筒を忘れた。二往復した。子どもたちに「パパ、大丈夫?」と心配されるという、なかなか微笑ましい出発だった。

コモレビ広場に着くと、レジャーシートを広げた家族連れがすでに数組いた。木漏れ日が揺れていて、芝生の上にまだらな影を作っていた。風が吹くたびに葉が擦れる音がして、それがまるで小さな拍手みたいだった。日差しは強いけれど、木陰に入ると空気がひんやりとして心地よかった。

おべんとうを広げると、子どもたちはすぐに唐揚げに手を伸ばした。「外で食べるとなんでこんなにおいしいんだろう」と上の子がつぶやいた。本当にそうだと思う。同じものを家で食べるより、野外で食べる方が確実においしい。理由はよくわからないけれど、空気と光と、少しの風が調味料になるのかもしれない。

家族でこうして同じものを食べる時間は、思っているよりずっと短い。子どもたちはいつか大きくなって、日曜日に一緒に出かけてくれなくなる日が来る。だから今この瞬間、芝生の上でおにぎりを頬張るこの感触を、できるだけ丁寧に覚えておきたいと思った。

日曜日のおべんとうは、ごちそうじゃなくていい。手間をかけなくていい。ただ、誰かと一緒に食べること。それだけで、十分に特別になる。

**【今日のおべんとうレシピまとめ】**

**① 鶏の唐揚げ**
鶏もも肉を醤油・みりん・にんにく・生姜で15分漬け込み、片栗粉をまぶして170℃の油で3分揚げる。一度取り出し、190℃で1分二度揚げ。

**② 甘めだし卵焼き**
卵2個にだし汁大さじ2・砂糖小さじ1・塩ひとつまみを混ぜ、フライパンで三回に分けて巻く。

**③ ブロッコリーのごま和え**
ブロッコリーをレンジ600W・2分加熱後、ごま油小さじ1・白ごま・塩少々で和える。

**④ 梅干しおにぎり**
温かいご飯を手に水と塩をつけて握り、中心に梅干しを入れて海苔で巻く。
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