
金曜日の朝、私は冷蔵庫の前でため息をついている。
会社に持っていくお弁当を作らなきゃいけないんだけど、正直もう気力がない。月曜から木曜まで頑張って詰めてきた色とりどりの栄養バランス弁当はどこへやら。金曜日ともなれば「明日は休みだ」という魔法の言葉が、私の料理へのモチベーションを根こそぎ奪っていく。冷蔵庫の中を眺めながら、昨夜の残り物と卵とウインナーが目に入る。これで十分じゃないか、と心の中で誰かに言い訳している自分がいる。
実際、金曜日の弁当なんて誰も覚えてないし。
そんなわけで私が最近たどり着いたのが「金曜日専用おべんとう」という概念だ。これは手抜きとは違う。戦略的簡略化、とでも言おうか。ご飯を詰めて、その上に目玉焼きをどーんと乗せる。端っこにケチャップで炒めたウインナー三本。空いたスペースにはプチトマトを転がしておけばいい。彩り?知らない。栄養バランス?明日考える。でもこれが意外と美味しいんだよね。目玉焼きの黄身をご飯に絡めて食べる瞬間、「ああ、シンプルでよかった」って思う。会社のデスクで食べながら、同僚の手の込んだ弁当を横目で見つつ、私は私の選択に満足している。
前に一度だけ、金曜日に気合を入れて三色弁当を作ったことがある。
鶏そぼろと炒り卵とほうれん草のやつ。朝5時半に起きて、フライパン三つ使って。確かに見た目は良かったよ。写真も撮った。でも昼休みに食べながら思ったんだ。「これ、月曜日に作ればよかったな」って。金曜日の午後なんて、もう頭の中は週末のことでいっぱいで、何食べたかなんて3時には忘れてる。そこに気づいてから、私の金曜弁当は解放された。
もう一つおすすめなのが「冷凍食品オンリー弁当」。これは本当に革命的だった。朝、冷凍庫から唐揚げとかブロッコリーとか春巻きとか、適当に四種類くらい取り出して弁当箱に詰める。保冷剤代わりにもなるし、お昼には自然解凍されてちょうどいい。最初は罪悪感があったけど、今では「これも料理のうち」って開き直ってる。選ぶセンスが問われるからね、と自分に言い聞かせている。
そういえば去年の夏、会社の先輩が「金曜日はコンビニ弁当の日」って決めてるって言ってた。潔くていいなと思ったけど、私にはまだそこまでの勇気がない。
卵かけご飯弁当っていうのも試したことがある。ご飯に生卵を割り入れて、醤油を小さい容器に入れて持っていく…わけじゃなくて、朝のうちに卵を混ぜ込んで、上から海苔をばらばらっと散らす。これだけ。食中毒が怖いから夏場は避けるけど、冬の金曜日ならアリだと思ってる。会社の電子レンジで30秒だけ温めると、ほんのり温かい卵かけご飯風になる。誰にも教えたくない裏技だけど、ここに書いちゃった。
最近気に入ってるのは「ふりかけご飯+α弁当」。ご飯にふりかけをかけて、あとは冷蔵庫にあるものを一品だけ追加する。昨日の夜のハンバーグが残ってたらそれ、なければ魚肉ソーセージを斜め切りにしたやつ。それだけで成立する。「ゆかり」っていうふりかけがあるじゃない?あれ最強。ご飯全体がピンク色になって、なんとなく華やかに見える錯覚が起きる。視覚効果って大事。
会社の給湯室で弁当を温めてる時、たまに他の人の弁当が見える。月曜日はみんな気合が入ってる。彩り豊か、品数も多い。火曜日もまだ頑張ってる。水曜日あたりから徐々に簡素化が始まって、木曜日には明らかに疲れが見える。そして金曜日。みんな似たようなもんだって、その時わかった。誰も彼もが「明日は休みだ」という呪文に支配されている。
ただ一つだけルールがあるとしたら、白米だけは炊きたてを詰めるってこと。これだけは譲れない。どんなに手抜きでも、ご飯が美味しければなんとかなる。朝、炊飯器の蓋を開けた時の湯気と匂い。あれがあるだけで、その日一日がなんとかなる気がする。逆にご飯が微妙だと、どんなおかずを乗せても台無しになる。だから私の金曜弁当の本質は、実はご飯なのかもしれない…なんて。
結局のところ、金曜日の弁当に正解なんてないんだと思う。頑張りたい人は頑張ればいいし、私みたいに適当にやりたい人は適当でいい。明日は休みなんだから、今日くらい自分を甘やかしたっていいじゃないか。来週の月曜日にまた頑張ればいい。そう思いながら、今日も私は卵とウインナーを弁当箱に詰めている。
#今日のお弁当
#お弁当記録
#毎日弁当
#お弁当作り楽しもう
#節約弁当
#ヘルシー弁当
#働く人のお弁当
#お弁当アイデア
#簡単弁当レシピ
#一週間お弁当メニュー
#日刊ブログメーカー


コメント