土曜日のおべんとう、友人と過ごす野外の時間

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土曜日の朝は、平日とは違う静けさに包まれている。目覚まし時計に急かされることなく目を覚ますと、窓から差し込む光が、いつもより柔らかく感じられた。今日は友人と野外で過ごす約束をしていて、久しぶりに「おべんとう」を作ることにした。冷蔵庫を開けると、昨夜のうちに下ごしらえしておいた卵焼きの材料と、少し残っていたきんぴらごぼうが目に入る。

おべんとう作りは、慣れてしまえば意外と簡単だ。まず、ご飯を詰める。ふんわりと、でも隙間ができないように。次に卵焼きを焼く。だし巻きにしようと思ったが、出汁を入れすぎてしまい、フライパンの上でやや不安定な姿になった。それでも何とか形にして、三等分に切り分ける。きんぴらごぼうは小さなカップに入れ、彩りとしてプチトマトを添えた。ブロッコリーは茹でて塩を振るだけ。唐揚げは前日に作っておいたものを詰める。全体を見渡して、何となく「ちゃんとしている感」が出ていることに少し満足した。

友人との待ち合わせは、駅前にある「グリーンパス商店街」の入り口。十時半に到着すると、彼女はすでに到着していて、手にはレジャーシートと保冷バッグを持っていた。「おはよう」と声をかけると、彼女は少しうとうとした表情で微笑んだ。どうやら昨夜遅くまで映画を観ていたらしい。

目的地は、街の外れにある小さな丘の上の公園だった。車で二十分ほどの距離だが、この季節は木々の緑が濃く、風が心地よい。到着すると、すでに何組かの家族連れやカップルがシートを広げていた。私たちも木陰を見つけて、レジャーシートを敷く。風が吹くたびに、葉の擦れる音が聞こえてきた。

おべんとうを広げると、友人が「わあ、ちゃんと作ってきたんだ」と驚いた顔をした。彼女の方は、コンビニで買ってきたサンドイッチとポテトチップスだった。「これはこれで美味しいから」と笑いながら言う彼女の横顔を見ていると、何だか懐かしい気持ちになった。子どもの頃、遠足の前日に母と一緒におべんとうを詰めたときのことを思い出す。あのときも、こんなふうに誰かと一緒に食べることを楽しみにしていた。

卵焼きを一口食べると、ほんのり甘くて、出汁の風味がふわりと広がる。きんぴらごぼうのごま油の香りが鼻をくすぐり、唐揚げのジューシーさが口の中で弾ける。友人は私の唐揚げをひとつもらい、「これ美味しい」と言いながら頬張った。その瞬間、彼女の手からサンドイッチの包み紙が風に飛ばされそうになり、慌てて押さえる姿が何とも微笑ましかった。

野外で食べるおべんとうには、不思議な魅力がある。同じものを家で食べるよりも、なぜか美味しく感じられるのだ。それはきっと、風の匂いや、木漏れ日の温かさ、周囲の笑い声といった、その場にしかない空気が味に混ざるからかもしれない。

食べ終わった後、私たちはしばらく寝転がって空を眺めていた。雲がゆっくりと形を変えながら流れていく。友人が「こういう時間、久しぶりだね」とぽつりと言った。確かに、忙しい日常の中で、こうして何もしない時間を持つことは少なくなっていた。

おべんとうを作るのは、少しだけ手間がかかる。でも、その手間が誰かとの時間をより豊かにしてくれることもある。卵を焼いて、ご飯を詰めて、彩りを考える。そのひとつひとつの動作が、相手への小さな気持ちになっていく。

帰り道、友人が「次は私が作るね」と言った。その言葉が嬉しくて、また次の土曜日が楽しみになった。おべんとうを通じて生まれる、小さくて温かいつながり。それは、きっと誰にでも作れるものなのだと思う。
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