週末の土曜日、友人と野外で遊ぶ予定が決まったら、次に考えるのはやっぱりお弁当のこと。公園でのピクニックやハイキング、キャンプなど、外で過ごす時間が長くなるほど、美味しいお弁当があるかどうかで一日の満足度が大きく変わってきます。せっかくの楽しい時間を、もっと充実させるために、今回は土曜日の野外遊びにぴったりなお弁当のアイデアと、簡単に作れるレシピをご紹介します。
まず野外で食べるお弁当を考える際に大切なのは、持ち運びやすさと食べやすさです。箸を使わなくても手軽に食べられるもの、汁気が少なく傾いても大丈夫なもの、そして何より冷めても美味しいものを選ぶことがポイントになります。友人たちと一緒に食べるなら、見た目の華やかさも意識したいところ。色とりどりのおかずを詰めれば、お弁当箱を開けた瞬間に歓声が上がること間違いなしです。
おすすめの定番メニューとしてまず挙げたいのが、照り焼きチキンのおにぎらずです。作り方は驚くほど簡単で、ラップの上に海苔を広げ、ご飯を薄く敷いたら、照り焼きにした鶏もも肉と千切りキャベツ、マヨネーズを重ねて、さらにご飯をのせて海苔で包むだけ。ラップごと包丁で半分に切れば、断面が美しいおにぎらずの完成です。鶏肉は前日に漬け込んでおけば、当日は焼くだけなので時短にもなります。醤油、みりん、砂糖を同量混ぜたタレに一晩漬け込み、朝フライパンで焼き上げれば香ばしい照り焼きチキンができあがります。
次におすすめしたいのが、ミニトマトのベーコン巻きです。半分に切ったミニトマトをベーコンで巻いて、つまようじで留めてフライパンで焼くだけのシンプルな一品ですが、トマトの酸味とベーコンの塩気が絶妙にマッチして、野外で食べると格別の美味しさです。冷めても美味しく、彩りも鮮やかなので、お弁当に入れると一気に華やかになります。ベーコンはカリカリに焼くのがコツで、弱火でじっくり焼くことで余分な脂が落ちて、トマトの水分とちょうどよく調和します。
卵焼きも外せない定番おかずですが、土曜日の野外遊び用には少しアレンジを加えてみましょう。だし巻き卵にチーズを入れたチーズ入り卵焼きは、子どもから大人まで人気の味です。溶き卵に白だし、砂糖少々を加え、プロセスチーズを小さく切って混ぜ込み、いつものように焼くだけ。チーズのコクが加わることで、冷めても風味豊かな卵焼きになります。また、青のりや桜エビを混ぜた和風バージョンも、風味が良くておすすめです。
野外で食べるお弁当には、野菜もしっかり入れたいもの。ブロッコリーとパプリカのマリネは、作り置きもできて便利な一品です。ブロッコリーは小房に分けて茹で、パプリカは細切りにして軽く炒めます。温かいうちにオリーブオイル、レモン汁、塩、こしょう、にんにくのすりおろしを混ぜたマリネ液に漬け込めば、翌日にはしっかり味が染み込んで美味しくなります。色鮮やかで栄養バランスも良く、さっぱりとした味わいが野外での食事にぴったりです。
友人と一緒に食べるなら、ひと口サイズのおかずをたくさん用意するのも楽しい工夫です。ウインナーをタコさんの形に切って焼いたり、うずらの卵をめんつゆで煮たり、ちくわにきゅうりを詰めたりと、小さなおかずをバラエティ豊かに揃えれば、みんなでシェアしながら食べる楽しさが倍増します。特にちくわきゅうりは、きゅうりを細長く切ってちくわの穴に詰めるだけなので、料理が苦手な人でも簡単に作れます。
デザートも忘れずに用意しましょう。フルーツは別の容器に入れて持っていくのがおすすめです。いちご、ぶどう、オレンジなど、手で食べやすいものを選び、保冷剤と一緒に保冷バッグに入れておけば、野外でも冷たくて美味しいフルーツが楽しめます。また、一口サイズのどら焼きやカステラなどの和菓子も、野外でのお茶タイムにぴったりです。
お弁当作りで大切なのは、前日の準備です。土曜日の朝はゆっくり過ごしたいもの。前日の夜に野菜を切っておいたり、マリネや煮物を作っておいたりすれば、当日の朝は詰めるだけで済みます。ご飯も前日に炊いて冷蔵庫で保存しておけば、朝は温め直してお弁当箱に詰めるだけです。効率的に準備を進めることで、当日の朝に余裕が生まれ、友人との待ち合わせにも遅れることなく出発できます。
野外で食べるお弁当は、いつもの食事とは違う特別感があります。青空の下、友人たちと笑いながら食べるお弁当は、どんな高級レストランにも負けない美味しさです。手作りのお弁当を囲んで、楽しい土曜日を過ごしてください。
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